いつから俺はこんなに臆病になったのだろうか。
人前で自分を出すことは殆どせず、常に人に合わせて生きている。
怒ったりすることは中学の頃から辞めた。
常に笑っていられれば良いと思った。
後先考えずに感情を表に出すと後の処理が面倒なので。
ただ、現実はそう巧く行かない。
一人で居る時、何故か悲しくなって涙を流した事も何回か有った。
根は基本的にエゴイストなので、自分の興味の有る事にしか触れようとしない。
それでも、自分の立場を確立するためだけに勉強した。
それも高校受験が終わった頃に飽きた。
それからは惰性で生活し、クラスの連中と当たり障りの無いことを話して愛想笑いを繰り返した。
常に一歩引いた所に居た。
そこに生まれるものは深いはずもなく、ただ空虚な空しい関係。
大学受験の時期になっても心境に変化は見られず、必死に勉強する友人を他人事のように観察したりした。
その頃は授業に欠席する時限が無い日のほうが珍しかった。
授業をサボって近くの橋の下に座り、川を見るのが好きだった。
行きたい大学は特に無く、一人暮らしをしたいという願望によって東京の大学を受験した。
何か変われるならそれに越したことはないと考えていた。
そして、今居る大学から偶々合格通知が届いたので、深く考えることは無く入学を決めた。
浪人という考えは初めから無かった。
現役の頃と行動が変わるとは思えなかったし、高校に入った時から努力するのが嫌になった。
それからの大学の一年も、以前と変わることは無く、大学に居る時間は殆ど拷問のように感じられた。
そして、これから新しい学期が始まり、それを期に変われれば良いと思った。
現状ではそれは不可能であると断言できる。
本当に、いつからこんなつまらない人間になったのか。

只強い心が欲しいと願うだけで、行動に移る気力も無い。
この願いは叶えられるのだろうか。

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